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令和4年度 活動報告

おかげさまで岡山高等学院は九年目に突入しました。十年目を目の前に、学院として、松尾園の管理業務を行う者として、また、ももの里MADOの事業者として、これから何ができるだろうと考える日々です。われわれが目指す「地域の学校」とは、どんな姿だろうか。年に一度、皆様への活動報告によって、自らを振り返る機会にもなっています。

特定非営利活動法人岡山高等学院 目的

この法人は、不登校・ひきこもり、様々な障害などの生きづらさを抱える子どもや成人に対し、教育活動をはじめ、様々な自立支援活動を行い、生活機能の向上を図り地域社会活動への参加を推進し、一人ひとりの生活の質 (QualityofLife) の向上を目指す。また、これからの人たちだけでなく社会参加に様々な制約や困難を抱えている全ての人たちが、孤立したり、排除されたりすることのないよう擁護し、社会の構成員として包み支え合う「共生社会」の実現を目指しながら広く公益に寄与することを目的とする。

本年度もありがとうございました。

message 理事長 木村浩輔

岡山高等学院は九年目を迎えました。これも当学院を応援してくださる皆様のおかげです。この場を借りて厚く御礼申し上げます。さて、ここ数年間で世の中は閉塞し、人々は疲れ果ててしまったのではないかという感覚を、私も強く感じています。私自身も気づかない間に人とのかかわりが希薄になってしまっていることを最近反省したところです。「生きる力」「生き抜く力」の中で最も大切な部分のひとつである「人とのかかわりあい」をもう一度見つめなおさなければなりません。昨年度から始まった「老人憩いの家松尾園」「ももの里MADO」もこれから3年目を迎えます。知り合い、認め合い、助け合い、共に生きていく「地域共生社会」に向けて微力ながらも前進しております。来年度より、岡山高等学院のある野田屋町でも「ももの里MADO」の就労支援が利用できるようになります。これにより、人と人、人と地域、地域と地域を結んでいくきっかけにしていきたいと考えていきます。「人を排除しない、人を認める、仲間を作る」もういちどやりなおそう

今後ともみなさまのご指導ご鞭撻、ご協力のほど宜しくお願い致します。

message 理事 水野文一郎

昨年度、取り組みを始めた老人憩いの家「松尾園」の指定管理、併せて就労継続支援B型事業所「ももの里MADO」の運営も2年目が終わろうとしています。松尾園の新規の利用者がまた、増加傾向で、入浴時間待ちのでる時間帯も増えてきています。また、グランドの整備も進み、グランドゴルフを楽しみに来園される方も増えてきました。20年以上経過した施設ですが、館内外の環境整備も進め、地域を含め、多くの来園者からもきれいになったという声が多く寄せられています。「松尾園」スタッフと「ももの里MADO」のスタッフ、利用者の努力の成果と考えています。特に、今年度は地域の菊作り名人に指導をしていただき、見事な花を咲かせることができ、「菊花展に行かんでもここで十分じゃ。」と言ってもらえました。来年は菊以外の花にも挑戦していきたいと考えています。高齢者は花が咲くのを楽しみにしているだけでなく、経験をもとに、花を育てるアドヴァイスもくださるので、自然と交流の機会も増えています。さらに、浴室の洗い場の椅子や脱衣室の椅子など高齢者が利用しやすいものに改良したり、使いやすいものに取り替えたりして、安心・安全に利用してもらえるように状況に応じて対応させてもらっています。今後は、コロナへの対応も変化が出てくると思いますので、状況を見ながらではありますが、老若男女が参加できるようなイベントも計画していきたいと思っています。 潤沢な予算があるわけではありませんのでささやかな取り組みではありますが、年齢や障害に関わらず、認め合い、助け合い、共に生きていくための社会づくりを目指していることを理解していただけるよう取り組みを進めていきたいと思います。

message 副校長 森岡紀文

今年度も各企業のご協力のもと、多くの職場見学を実施することができました。ご協力下さった企業の皆様にはこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。さらに、今年度は長期休暇中に実習をやったり、就労移行支援の方を学院にお招きし、保護者会での講演や生徒向けの授業を行ったりと、より密な関わりを持つことができました。『学院の中だけではなく、外にも先生がいて生徒たちを見守ってくれる』という我々の理想にまた一歩進むことができました。また、昨年度と同様に社会に出る生徒だけでなく大学や専門学校に進学する生徒も増えました。春からの新生活に期待少々・不安大な彼らですが、次の言葉を忘れないでほしいと思います。『困ったことがあったらいつでもおいで!!』

今年度は9人の仲間が増えました。そして学院も少しずつ日常を取り戻しつつあります。みんなでランチを食べに行ったり、宿泊研修で夜更かししたり、電車に乗って謎を解きに行ったり…。そこで「やっぱりなぁ」と思ったことがひとつ。1年生から3年生まで今まで以上にまとまりができてきたなぁと。やはり彼らにとって大切なことは沢山の体験、経験をみんなで味わうことなのでしょう。それを確信した1年でもありました。というわけで、今年度の活動をご覧ください。


就実大学からのインターン生

令和4年秋ごろ、就実大学の経営学部から2名の大学生が約3ヶ月間インターンシップで来てくれました。

インターンの先生に授業をしてもらいました。「もう少しでインターンの先生が来れなくなるので、何かしてもらう?」「授業をしてもらおう!」ってことになりました。大学生活について、2回に分けてやってもらうことにしました。2人とも、動画とかを使ってわかりやすく、生徒の質問にも答えてくれたので、みんな口をそろえて「わかりやすい」「面白い!」と後から言ってきてくれました。楽しい授業でした。

大学生活について1日目

まず1日目は、大学生活のスケジュールや大学で何をしているかを教わりました。大学生が、学業と休みの空いている時間をどう使っているかを教えてくれる授業でした。参考になるように自分のスケジュールを見せてくれてわかりやすく、勉強の時間と休みの日にバイトをしたり、友達と遊んだりしていることを教えてくれました。どんな勉強をしているかも見せてもらったけど?みんな??へぇ?ってなってました。それから大学では、単位取得のため【必修科目】と別に自分で講義を選択する【選択科目】があることを知り、「え?授業を受けるだけじゃない?」「自分で決めるの?」と知らないことだらけ。1番驚いたのが、講義の時間が90分と聞きびっくりしていました。

大学生活について2日目

次の週に2日目の授業として、先生のやっているスポーツのルールや道具を教えてもらいました。1つ目は、ホッケー!僕たちも意外に知らないスポーツでした。スティックでボールをゴールに運ぶサッカーにルールが似ているスポーツだと知り、使う道具が固いものが多く、ボールが飛び交うのでゴールキーパーは体に着けるレガードやすねあての様なサポーターを選手は付けるそうです。その他にも反則や細かいことも教えてもらいました。

2つ目は、バスケットボール!学院の体育でも、バスケはするんですけど、ルールを守って試合をすることはなかったので、しっかり教えてもらいました。得点のつけ方、ドリブルのやり方や、反則や細かいルールを教えてもらいました。

学院の日常 (体育)

こんにちは!今日は、体育館での様子を紹介します。体育では、したいことをしています。卓球・バスケットボール・バドミントンなんかをやっています。ボールを投げあったりも。体育の前半は、あるもので自由に遊んでいます。後半は、みんなでゲームをしています。ドッジボールやポートボール他にはディスコンなど色々やってます。チーム戦や個人戦、ルールを変えたりしながら遊んでいます。今回は、初挑戦【気配切り】目隠しをして相手の気配を探して切る!これ、結構難しいのです。結構盛り上がって楽しく出来ました。いい音がしたけど、おもちゃなのであまり痛くないんです。またルールを変えたりして遊ぶ予定です。

1泊2日の夏キャンプ

待ちに待った2年ぶりの合宿となりました。緑豊かなのどかな島で、よく食べてよく遊びながら、充実した2日間を過ごすことができました。2日間、けがもなく無事に過ごすことができて良かったです。「あっという間だった」「あともう1泊したい」といった声もあがり、みんなとっても楽しんでくれたようでした。また、今回のキャンプを通してスタッフ陣は、みんなの成長をかなり感じました!想像以上に自発的に考えたり動いたりすることができていて、そんな姿を見ながら頼もしく感じる場面が多々ありました。

社会見学

岡山理科大学 恐竜学博物館で館内見学・化石のクリーニング体験をさせてもらいました。骨格標本の説明を真剣に聞く姿や化石のクリーニングをひと言も話さず集中して行う姿を見て、生徒達がいかに楽しんでいるかが十分に伝わってきました。また、少しの時間ですがキャンパスを味わったことは彼らの財産になると思います。

化石のクリーニングは、ルーペでよく化石を観察して、ピンやブラシで化石に付いている余分な土などを削ってきれいに取り除く作業です。化石を壊さないように皆気を付けて触っていました。皆すごく真剣にやって「きれいに取り除けてる」「上手に出来てる」と褒めてもらい嬉しそうでした。出来た化石は一人ひとり持って帰って良いと聞き、自分だけの化石だと喜んでいました。


生徒 感想

 

・「たくさんの化石を見たり説明を聞いたりして、こんなことを勉強している人がいるんだなと思い、とてもいい経験をさせていただきました。ありがとうございました。」

・「自分は恐竜のことを何も知らなかったけど、説明が分かりやすくて頭にすらすら入ってきて楽しかったです。」

・「想像していたよりとても恐竜の化石が大きく、こんな迫力があるのかと勉強になりました。」

・「恐竜の化石を見た時、学生さんたちはこれをすべて組み立てた上に取り外せる設計はすごいと思いました。」

・ 「化石のまわりの石にひびが少なくて、ほり進めるのが難しかった。」

・「ビカリアの体験では、繊細な化石を時間をかけてちょっとずつ掘り出していくのや崩れないように掘るのがむずかった。」

・「ビカリアについている土が綺麗にとれたり、ブラシで磨くとキラキラになるのが楽しくて無心になって磨きました。」

〈最後に〉本年度も多くの方々の支えにより、学院生たちが色々な経験や挑戦をする事ができました。有難うございました。来年度も学院生の“生きる力”が養われるような取組をして参ります。

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