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令和3年度 活動報告

おかげさまで岡山高等学院は八年目に突入しました。岡山高等学院自体は小さな学び場ですが、社会とのつながりが日々広がっていることを実感する日々です。何よりもまずは、ホームページがリニューアルしました。スタッフ、デザイナー、大学からのインターン生などいろんな人が集まって、ひとつひとつ作り上げました。「自分たちの活動をどう伝えればいいだろう」と考えることは、日頃の行動自体をふりかえることにもつながり、学ぶことが多いです。今年度から新たに始まった事業で、「老人憩いの家松尾園」の指定管理、就労継続支援B型事業所「ももの里MADO」という場も新たに増えました。それに伴い、特定非営利活動法人としての活動目的も、より広がりのあるものに変更しました。いくつものつながりが広がって、われわれがめざす「地域の学校」になっていけるよう、ご指導、ご協力をお願いいたします。

特定非営利活動法人岡山高等学院 目的

この法人は、不登校・ひきこもり、様々な障害などの生きづらさを抱える子どもや成人に対し、教育活動をはじめ、様々な自立支援活動を行い、生活機能の向上を図り地域社会活動への参加を推進し、一人ひとりの生活の質(Qualityof Life)の向上を目指す。また、これらの人たちだけでなく社会参加に様々な制約や困難を抱えている全ての人たちが、孤立したり、排除されたりすることのないよう擁護し、社会の構成員として包み支え合う「共生社会」の実現を目指しながら広く公益に寄与することを目的とする。

本年度もありがとうございました。

message 理事長 木村浩輔

岡山高等学院は八年目を迎えました。これも当学院を応援してくださる皆様方のおかげです。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

さて、社会的には終わりのわからないコロナ禍の中、行ったり来たりを繰り返しているという状況が続いています。私たち岡山高等学院でも、細心の注意を払いながら少しずつ日常を取り戻した活動を再開できはじめている状況です。昨今の、多発する災害や現在のコロナ禍、不穏な世界情勢といった難しい状況を生き抜くために、そして、今後起こりうる様々な事象に対しても対応できるように、「生きる力」、「生き抜く力」をより一層つけていかなければなりません。

昨年の活動報告でお知らせした「老人憩いの家松尾園」の指定管理が今年度スタートしました。「地域共生社会」に向けての第一歩を踏み出すことができました。「知り合い、認め合い、助け合い、共に生きていく」ための第一歩です。不登校やひきこもりを経験した人たち、障がいと共にいきづらさを感じている人たち、地域に暮らすお年寄りの人たち、地域の中で働いている人たち、子育て中の人たち、いろんな人たちが一緒くたになって暮らしていく地域社会もアリじゃないか。「世の中そんなに甘くない」「きれいごとだ」と言われるかもしれません。しかし、それでも私はそのきれいごとに向けてチャレンジしていきたいと思っています。

今後ともみなさまのご指導ご鞭撻、ご協力のほど宜しくお願い致します。

message 理事 水野文一郎

 当学院は、本年度より岡山市老人憩いの家「松尾園」の指定管理者として、管理運営を担当することになりました。また、就労継続支援B型事業所「ももの里MADO」を立ち上げ、「松尾園」の管理業務をB型事業所の利用者の方々に担当してもらうことにしました。

 松尾園を利用する高齢者、松尾園で働く職員、当学院の職員、B型事業所で働く利用者の方々や松尾園のある地域の方々が、日々出会い、様々な関わりを持ち、その関わりが広がっています。先日、若い職員が障子や襖の張り替えを利用者と一緒に行っていると、お客さんが、近くに寄ってきて、やさしく「技」を伝授してくれました。日々の仕事の合間でも同じ仕事を一緒にしているので、利用者も職員も同様に接して話しかけてくれ場面が多く、姿が見えないと「今日は来とらんの」と気にかけてもらえます。また、園内の広場で行うグランドゴルフに誘ってくれることもあります。

 障害者の事業所というと何かしら地域と少し垣根があって、彼らだけで作業をしているという状況が少なくないと思います。「ももの里MADO」が、障がいのある人もない人も、高齢の人も若い人も、地域の人も地域外の人も、「知り合い、認め合い、助け合い、共に生きていくため」の大切なことを自然と学ぶ場になって欲しいと考えています。来年度は、地域の方と菊作りに挑戦することになっています。秋の、玄関前が楽しみです。

message 副校長 森岡紀文

今年度は各企業のご協力のもと、多くの生徒が個別に職場見学を行うことができました。コロナ禍の中にもかかわらず、ご協力下さった企業の皆様にはこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。その甲斐もあり、生徒たちの「働くこと」への意識は高くなってきているように感じます。将来についての相談やアルバイトがしたいといった相談が日々飛び交っているのを見てとてもうれしく感じています。

ある生徒が卒業式の答辞で「僕たちは先輩の姿を見て学んできた」と言ってくれました。それは卒業後の進路についても同様で、3年生の頑張りやチャレンジが後の後輩の道になっています。実際に卒業生が利用している事業所の方から「また岡山高等学院の生徒を紹介して欲しい。」といった声が少しずつ増えてきました。卒業生から在校生へ…このような繋がりは本当にありがたいものです。ちなみに、今年度は進学する生徒が過去最高に多い年でもありました。受験時の面接の内容や、合格後に出される課題などはどれも岡山高等学院にとっての財産です。先輩たちが作ってくれた轍を通りながら、また新たな轍を増やしていきたいと思います。

おかげさまで今年度は11名の新入生を迎えることができました。しかしながら、分散登校、宿泊研修の中止など、2年前までの当たり前の日常からは程遠い1年となりました。そんな中でも若いスタッフたちを中心に「生徒たちと何ができるか」もたくさん考えた1年でもありました。限られた時間、限られた環境の中でいかに工夫して充実した時間を過ごすのか、生徒たちもそこから何かしら感じ取ってくれていれば幸いです。というわけで、少しずつではありますが、我々の1年間の活動をご報告させていただきます!

リポート❶

就実大学からのインターン生

今年は就実大学の経営学部から4名の大学生が、約3か月間インターンシップで来てくれました。

インターン生より挨拶

インターンシップが始まる前は、学院のみんなが心を開いてくれるか不安に感じることもありましたが、お昼ご飯を誘ってくれたりゲームに参加したりと、たくさん交流ができました。また、生徒のみんなに興味を持ってもらえるように、様々な工夫を考えてイベントが開催されていることを知りました。今回のインターンシップで経験させていただいたことを、今後の学生生活や就職活動に役立てていきたいと思います。

 

インターン生より挨拶

インターンシップが始まる前は、生徒の皆さんと上手く関わっていけるかとても不安でした。でも生徒の皆さんが私たちにしっかり受け答えをしてくれたり、たくさん話しかけてくれたりしたおかげで、日が経つごとに初めの不安な気持ちはなくなっていきました。楽しい思い出もでき、人との関わりについて考える機会もたくさんあって、岡山高等学院での時間をとても有意義なものにできました。貴重な経験をさせていただきありがとうございました。

リポート❷

岡山市内の散策、ごみ拾い

今年度は学院の周辺地域での活動が中心となりました。

例えば後楽園に行ったり、街でのスタンプラリーをしたり、ごみ拾い活動をしたりしました。

歩くことによって運動不足解消や気分転換にもなり、また、ゲーム性を加えることで、積極的に参加し楽しむことができました。

ごみ拾いに関しては、始める前はやや消極的な反応を示していた生徒も、実際にやってみると、「ごみを探す視点で街を歩くと、こんなにもたくさん落ちているのか」と驚き、いつの間にか夢中になっていました。

リポート❸

四国水族館に行ってみる

今年は夏キャンプの代わりに、日帰りで四国水族館へ行ってきました。

四国水族館は初めてという生徒がほとんどです。なかには、四国自体初上陸という人も。

館内では自由行動をして、それぞれのペースで楽しみました。みんな久しぶりの遠出ということもあり、とても満喫できたようです。

また、集合時間や場所について事前に何度も確認し、集団行動のルールも意識しながら過ごすことができました。

リポート❹

職場見学・体験

就労継続A型・B型支援事業所にて就労体験や職場見学をさせていただくことができました。

この活動に取り組むにあたって、まず、世の中のあらゆる仕事がもしも無くなってしまったら、自分たちの生活はどうなるだろう?と考え、働くことへの一人ひとりの意識を高めることから始めました。

それを踏まえて清掃体験に取り組むと、自分たちがいかにたくさんの方々の努力のおかげで快適に過ごせてきたのかということに気が付いたようでした。

また、職場見学では実際に働いている先輩方の姿を見て、働くことへのイメージをより具体的にし、自分も頑張ろうという意欲も高めることができました。

本年度も色々な取組、経験をさせていただきました。


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